
北朝鮮の弾道ミサイル発射について記者団の取材に応じる安倍首相=4日午前、首相官邸【拡大】
菅義偉官房長官は4日午前の緊急記者会見で、北朝鮮が午前9時39分ごろ同国西岸から弾道ミサイルを発射し、約40分飛んだ後、日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したとみられると発表した。付近を航行している船舶などに被害はないという。
菅官房長官は会見で「国連安全保障理事会決議への明白な違反だ。北朝鮮による度重なる挑発行為は断じて容認することはできない」と述べ、北朝鮮に対し外交ルートで厳重に抗議した経緯を明らかにした。
ミサイルが落下した付近の海域で、船舶の被害などの被害は確認されていないという。
菅氏によると、報告を受けた安倍晋三首相は(1)情報収集・分析に全力をあげ、国民に対し迅速、的確な情報提供を行う(2)航空機、船舶等の安全確認を徹底する(3)不測の事態に備え万全の態勢を取る-の3点を指示した。
安倍首相は4日午前、北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けて「度重なる国際社会の警告を無視するものだ。今回のミサイル発射はさらに脅威が増したことを明確に示すものだ」と批判した。首相官邸で記者団に語った。