NY株急落、362ドル安 8カ月半ぶり下げ幅

 30日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は急落し、前日比362・59ドル安の2万6076・89ドルで取引を終えた。下げ幅は昨年5月17日以来、約8カ月半ぶりの大きさ。トランプ米大統領が経済面での実績をアピールする就任後初の一般教書演説を前に、冷や水を浴びせた形だ。

 世界的に長期金利が上昇傾向にあることで、企業の金利負担増に対する警戒感が強まり、当面の利益を確定させるための売りが広がった。

 下げ幅は一時、411ドルに達した。前週末まで3日連続で終値の過去最高を更新するなど高値水準にあったことも売りを誘った。

 ハイテク株主体のナスダック総合指数は64・03ポイント安の7402・48、幅広い銘柄で構成するSP500種株価指数は31・10ポイント安の2822・43といずれも続落した。(共同)