東証一時700円安 カネ余り相場「終わりの始まり」か 米長期金利上昇に警戒感 (1/2ページ)

日経平均株価の終値など各地の株安を示すボード=9日午後、東京・八重洲
日経平均株価の終値など各地の株安を示すボード=9日午後、東京・八重洲【拡大】

 株式市場の動揺に歯止めがかからない。8日の米ダウ工業株30種平均は今週2回目となる前日比1千ドル超の急落を演じ、9日の日経平均株価も下げ幅が一時771円に達するなど、週前半の世界株安連鎖が再燃。主要国の金融緩和に支えられた「カネ余り相場」が縮小に向かう中、米長期金利の上昇への警戒感から米国株の急落が続発し、市場心理は大幅に悪化している。値動きの荒い相場展開がしばらく続きそうだ。

 米国株が再び急落した直接のきっかけは、過去最大の下げ幅となった5日と同じく米長期金利の上昇だ。米財政赤字拡大への懸念などから、米長期金利は8日に一時2.884%と約4年ぶりの高水準となった。これが嫌気され、ダウ平均は取引終了にかけてつるべ落としのように下げた。

 近年の世界株高は、2008年のリーマン・ショックを受けた危機対応として主要国が進めた金融緩和に後押しされた側面がある。その後も、世界景気が拡大する中で物価上昇は鈍く、金融政策の正常化で世界の先頭を走る米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げを緩やかに進めてきた。投資家は低金利に慣れ、お金は株などに流れ込んだ。