無言電話から水の音 迅速で的確だった人命救出の現場では 宇都宮

着信音を頼りに近づいていくと、道路から約3メートル下の川に倒れている男性を発見した。男性は水深約20センチの川に左半身が漬かった状態で、右手に携帯電話を握りしめていた。

要救助者を見つけた隊員らは、すぐに普段の訓練で培った迅速な救助活動を実行した。3人が川に入り、男性の容体を確認する。意識はあったが頭を負傷し、低体温にもなって、動くことも話すことできない状態だった。

隊員が男性を背負って川から助け出し、地上の隊員に渡す。そして医療機関に救急搬送。結果的に通報から二十数分での救助劇となった。男性はその後入院して回復に向かっているという。

現場に出動した安納真樹消防隊長は「命を助けることが使命だが、場所の特定が救助のカギとなる。今回はわずかなヒントからいち早くカギを見つけることができ、命を救うことができてよかった」と声に力を込めた。

宇都宮市中央消防署は今月、機転を利かせて迅速に救助活動を行ったとして、救助に当たった救急隊員と消防隊員の計8人を表彰した。(松沢真美)


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