話題の「週休3日制」社員の4人に1人が反対 休日増の“代償”はどうなる?

    日立製作所が導入を発表したほか、NECやパナソニックなどの大手企業が相次いで導入を検討している「週休3日制」。アンケート調査でも、ビジネスパーソンの4人に1人以上が「週休3日制で働きたいと思わない」と考えていることが分かった。導入を歓迎する声が多い一方で、導入を支持しない人からは給料が下がることへの心配や平日の業務負担の増加を懸念する声も寄せられた。

    (キャリアバイブル調べ)
    (キャリアバイブル調べ)

    就労環境の変化に慎重な声も

    調査は、NEXER(東京)が運営する「キャリアバイブル」が4月中旬、正社員として会社に勤務する全国の500人を対象に実施した。現在「週休2日制」の人は75.6%、「週休3日制」は2.8%だった。「現在週休2日制」と回答した378人に、「週休3日制で働きたいと思うか」を尋ねたところ、72.5%が「働きたいと思う」と回答。「思わない」は27.5%という結果だった。

    「週休3日制」を支持する理由としては、「あと1日休みがあったらもっとワークライフバランスが整う」(30代女性)、「平日に休みがとれると銀行などの用事をすませることができる(平日しか営業していない店舗が多いため)」(40代女性)、「まとめて休みが取れれば宿泊を伴う遠出ができる」(60代男性)といった、平日の有効活用に前向きな声が寄せられた。

    これに対し、「週休3日制」に反対する理由としては、「仕事がたまって休日出勤することになりそう」(20代女性)、「給料が減りそうな気がする」(60代男性)「その分平日に負担がかかるし得意先に説明ができない」(60代男性)などの声が寄せられた。

    週休3日制といっても、企業によっては給与を維持するために月ごとの労働時間を変えず、1日あたりの労働時間を長くするケースと、1日の労働時間を維持するために給与を削減するといったケースがある。週休3日となることの“代償”をどう捉えるかで、単純には休日の増加を喜べないという人もいるようだ。

    「週休3日制」を希望する274人に対し、「どのような休み方をしたいか」について尋ねると、「2連休ともう1日」が51.5%と最も多く、3連休の44.2%を上回った。

    その理由としては「3連休だと会社に行きたくなりそう」「仕事の進捗状況を忘れてしまいそう」「作業効率を考えると中日に休みがあればまた次からも頑張れそう」などの声が上がった。現在の週休2日制をベースに、新たに増える休日の使い方を考える人が少なくないようだった。


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