実際の救助映像使ったネット動画で春山の安全登山呼びかけ 長野県警

    春山のリスク紹介

    とくに大型連休頃は、雪が残っているがアイゼンに慣れていない人も多い。登山道も現れていない場所では谷や沢を歩くこともあり雪崩にも注意が必要だ。こうした春山特有のリスクと技術的な問題は、事前の学習によって一定の予防効果が期待できる。

    県警は4月11日に、啓発の動画「山岳レスキュー最前線 『春山』特有の遭難」(4分28秒)を動画投稿サイト、ユーチューブにアップした。実際の救助映像を使い、滑落や道迷い、吹雪などによる遭難事例を紹介。2週間余りで動画再生回数が6万回を超える関心を集めている。「初心者などはSNSの他の人の動画を見て登ろうとすることもあるだろうが、それに加えて県警の動画を見てほしい」と呼びかけている。

    また、県警はルート上でどんな事故が起きやすいかを事前に調べることも勧める。登山アプリ「ヤマレコ」では、長野県警など5県警がまとめた山岳遭難事例をアプリやサイトの「山岳遭難マップ」上にプロット。発生した日時や遭難者の年代、性別、原因、けがの程度などが記され、中には発生場所などの写真も添付されている。技能や経験に合った計画を立てるのに役立つ。

    長野県山岳遭難防止対策協会が発行する令和4年版「登山セーフティーブック」
    長野県山岳遭難防止対策協会が発行する令和4年版「登山セーフティーブック」

    県警や県などが作成した冊子、令和4年版「登山セーフティーブック」でも、春山登山4つの注意点として、表層雪崩、アイスバーン、アイゼンを引っ掛けての転倒、天候急変での低体温症を強調している。通年で役に立つ内容で、県内や首都圏の登山用品店などで配布しており、登山用具などを購入する際に手に入れておきたい。(原田成樹)


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