クリエイティブディレクターの仕事内容は? 年収や必要なスキルも解説

    はじめに

    テレビCMやWebサイト、雑誌など、身近にある様々な媒体で目にする広告。これらの広告がリリースされるまでには、デザイナーやカメラマン、コピーライター、プランナーなど多くの人々が関わっています。この人々をまとめ、プロジェクトの始まりから終わりまでを統括するのが「クリエイティブディレクター」です。

    この記事では、クリエイティブディレクターの具体的な仕事内容や類似職種との違い、年収、求められるスキルを紹介します。クリエイティブディレクターについて詳しく知りたい方、挑戦したいと考えている方は、ぜひ最後までお読みください。

    クリエイティブディレクターの概要

    ※画像はイメージです(Getty Images)
    ※画像はイメージです(Getty Images)

    クリエイティブディレクターとは、主に広告業界においてクリエイティブの現場を仕切る「制作現場の責任者」です。

    デザイナーなどスタッフの統括、スケジュール管理、制作物の品質管理など、企画から納品までの指揮を執る監督のような役割を担っています。広告代理店や制作会社で活躍し、自身もデザインやコピーなどの制作に携わったり、ディレクションに徹したり、様々な働き方があります。

    企業の規模や制作分野により異なりますが、業務範囲の幅が広いことを認識しておく必要があります。未経験からなれるわけではなく、デザイナーやコピーライターなどからキャリアアップして就くことが一般的です。

    クリエイティブディレクターの仕事内容4つ

    クリエイティブディレクターの仕事は、つぎの4つに大別されます。

    1. 企画立案
    2. クライアントとの打ち合わせ
    3. 制作物の管理とチェック
    4. スケジュール管理・進行

    1.企画立案

    プロジェクトの先頭に立ち、自らが人々の心に刺さる具体的なアイデアを出し、企画立案を行います。

    クライアントの要望や予算、ターゲット層などにより使う手段は変わります。クライアントに納得してもらい、かつターゲット層に刺さるアイデアを常に出し続けることは、クリエイティブディレクターにとって重要な業務の1つです。

    2.クライアントとの打ち合わせ

    クライアントの目指す形を実現し、要望通りの制作物を作るためには、入念な打ち合わせが欠かせません。

    クライアント自身もどんなものが欲しいのか、漠然としたイメージしか持っていないこともあります。そのため、ヒアリングをする中で具体的な効果やイメージ、ターゲットなどを言語化して整理し共有する作業が必要となります。ここが曖昧であったり認識違いがあったりすると、クライアントの要望を的確に制作物に落とし込めなくなる可能性があります。お互いが満足できる制作物を生み出すために、クライアントとの打ち合わせは重要です。

    3.制作物の管理とチェック

    制作物全般の品質管理やチェックも業務の1つです。

    出来上がった制作物に不備や認識違いがないか、伝えた内容通りのことができているかを確認します。クリエイティブディレクター自身がクライアントの意向を正しく理解していることはもちろん、理解している内容をスタッフに正しく伝え、認識を合わせてからプロジェクトを進めることで、手戻り・やり直しを最小限に抑えられます。

    4.スケジュール管理・進行

    プロジェクトのスケジュール管理・進行は、クリエイティブディレクターの業務の中で最も重要です。

    プロジェクトをスムーズに進めるため、入念にスケジュールを組んで、スタッフの進捗を把握しておく必要があります。スケジュール管理に失敗して納期が遅れてしまうと、会社全体の信用にも関わります。常にスタッフの状況を把握して、少しでもトラブルや遅れが発生した場合に備えておくことを意識しましょう。


    クリエイティブディレクターと類似職種の違い

    ここでは、クリエイティブディレクターとよく似た職種を紹介し、仕事内容の違いなどを解説します。


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