中国国家統計局が16日発表した5月の新築住宅価格指数は、主要70都市のうち43都市で前月と比べ下落した。新型コロナウイルス感染拡大の影響を背景に市況の低迷が続いている。中国政府は住宅の購入緩和策を打ち出すなど、てこ入れに腐心している。
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地方都市を中心に下落し、天津市や重慶市など大都市も下がった。首都北京市や南部の中心である広東省広州市などは上昇した。5月にロックダウン(都市封鎖)が続いた上海市は横ばいだった。
ただ、下落した都市数は全体で、4月の47都市から4都市減った。
習近平指導部は不動産バブルを警戒し「住宅は住むものであって投機対象ではない」との方針を堅持。中国恒大集団など不動産大手の経営危機が顕在化し、中国経済の下押し圧力となっている。(共同)