コロナ後も富裕層つかめるか 白馬・北尾根高原のグランピング 4年目の正念場

倉田社長いわく「良いサービスを提供して褒められる体験をしてこなかった」ため、上質なサービスの提供に徹することは、まさに挑戦そのもの。それでも、コロナ禍のニーズにマッチして3年目に黒字化を達成することができた。

シーズン(6~10月)に約1千人が利用、客単価10万円として、まだ1億円ほどのビジネスに過ぎない。だが今後、スキー場の大型リニューアルを仕掛けていくに当たって、企業風土の変革は「どうしても乗り越えなければならないこと」(倉田社長)だった。

今年のテーマは宇宙

毎年利用するリピーターのために「新鮮さ」の維持は必要だ。食材は長野県産を基本にしてきたが、今年は白馬山系に降った雨や雪解け水が流れ込んでいるとの理屈で、富山湾のシロエビや鮮魚を追加。さらに、滞在時の楽しみに天体観測を加えた。

国内に2台しかない仏バオニス社製天体望遠鏡「ベスペラ」。新たな観測体験ができる=長野県白馬村(原田成樹撮影)

天体望遠鏡メーカーのサイトロンジャパン(東京)と協力し、同社の双眼鏡を各テントに用意し、流星群や惑星直列などの天体ショーを楽しんでもらう。さらに、国内に2台しかないという仏バオニス社製のデジタル式天体望遠鏡「ベスペラ」も1台設置。同社が今秋からの販売を予定している、銀河や星雲を天体写真のような色付きの映像としてスマートフォンに映し出す新タイプの機種で、天体観測を一変する体験を本格上陸前に味わえる。

今年の予約状況は、海外と迷っている顧客が多いようで、やや低調という。一方で、海外富裕層向けの販売も始めており、コロナ後の真価が問われる新たな局面に入った。

営業は10月31日まで。予約・問い合わせはフィールドスイート白馬・北尾根高原のホームページか電話(090・2524・4555)で。(原田成樹)


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