デルタ株は嗅覚・味覚症状も多い傾向
調査は2021年8月から2022年3月までの期間に登録された1万4006人の患者情報のうち、妊婦の入院患者310人を対象に行った。デルタ株流行期に感染した妊婦は111人、オミクロン期の妊婦は199人だった。
その結果、オミクロン株流行期の妊婦の臨床症状は、デルタ株流行期と比べて鼻汁、咽頭痛が多かった。一方、デルタ株流行期の妊婦は倦怠感、嗅覚・味覚障害の発症を訴えるケースがオミクロン株流行期の妊婦よりも顕著に多い結果となった。
また、入院時に呼吸数が1分間で24回以上か血中酸素飽和度が94%以下、あるいは酸素投与、人工呼吸管理、ECMO(体外式膜型人工肺)、集中治療室への入院─のいずれかを満たした場合を中等症~重症と定義。そのいずれも満たさない「軽症」で入院した妊婦と比較して分析すると、中等症~重症の妊婦は、デルタ期の感染で妊娠中期以降、2回目のワクチン接種を受けていない患者に多いことが浮かび上がった。
今回の研究結果について研究チームは、「日本の妊婦の新型コロナウイルス感染症におけるデルタ期とオミクロン期の臨床的特徴の違いが明らかとなったことは、妊婦の新型コロナ感染症の診断、治療、予防を考えていく上での重要な基礎データ」だとし、「流行している変異株により臨床的特徴が変化していくため、今後も最新の情報を解析し、アップデートしていくことが必要」だとしている。































