資本業務提携入り決定へ 日産、三菱自が取締役会 国内は自動車3グループに
三菱自、日産傘下へ
三菱自動車本社=東京都港区
日産自動車と三菱自動車は12日、それぞれ取締役会を開き、資本業務提携の交渉入りを決める。燃費データ不正問題の発覚で経営悪化が避けられない三菱自動車は事実上、日産の傘下に入って経営再建を目指す。実現すれば、国内の自動車業界はトヨタ自動車、ホンダ、日産の3グループにほぼ集約される。
日産と三菱自動車は平成23年に軽自動車の企画、開発を手掛ける共同出資会社を設立しているが、資本関係はなかった。両社は東南アジアなどでの生産・販売でも提携するなど協力関係を拡大する。日産は三菱自動車が強みを持つ東南アジアでの事業力強化に弾みをつけたい考えだ。
三菱自動車は日産との提携に活路を見いだしたい考えだ。益子修会長は11日の記者会見で「日産と組むことで対抗できる。日産とやっていく道を模索していきたい」と強調。軽自動車生産を停止している水島工場(岡山県倉敷市)を「維持する形で対策を考えないといけない」と語っていた。
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