容器はヤクルトより一回り大きい相似形とし、ヤクルトと同じように赤を基調とすることが早々に決まった。ネーミングは複数案の中から、菌数の多さがわかりやすい「ヤクルト400」に決定。「なぜ400って言うの?」という消費者の問いかけに対し、商品の説明をするきっかけにしやすいことなどが考慮されたという。
容器の印刷にも腐心した。ヤクルトは文字や模様をプラスチックの容器に直接印刷していたが、ヤクルト400は厚さ25マイクロメートルの極薄のラベルを密着させる方法を採用した。ヤクルトよりもグレードが高い商品として、「美しく質感を高めるため」(増田主事)だった。
発売日は99年1月に決まり、開発者は正月返上で詰めの作業に入った。当時、30代前半だった増田主事はチームの中でも若く、「無我夢中で走り回っていた」と語る。
販売にあたっては、ヤクルト独自の販売手法であるヤクルトレディによる配達だけに絞った。スーパーやコンビニでの販売は商品の入れ替えが激しい。差別化商品なだけにヤクルトレディの口コミで売り込めると判断した。
当時、東京支店にいた宅配営業部宅配企画課の水島賢悟主事は「ヤクルトが自信を持っているシロタ株が最も多く含まれるヤクルト400は、一番自信を持って勧められる商品だった。お客さまの健康に貢献できる商品として、ヤクルトレディの士気も上がった」と語る。
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