フランスベッドの新シリーズ「グランマックス」は、高機能とインテリア性を兼ね備え、幅広い世代からのニーズに対応する【拡大】
耐久消費財の中でも、ベッドは長期使用が想定され、「納得の一台」を求める消費者からの要望は多岐に及ぶ。フレームやヘッドボードなどの材質や色味のほか、手すりの形、リクライニングのコントローラーが無線か有線かにいたるまで、選択肢は十人十色だ。だが、従来のエゼックスシリーズでは、低床タイプでは有線のコントローラーが選べないなど、顧客の好みを十分にとらえ切れていなかった。
「一歩先の高機能を、自由に組み合わせられるシリーズにする」。方針は固まった。
新しい最高級ベッドシリーズ「グランマックス」ではメカの基本構造の刷新に着手した。同じく商品企画部の佐藤守さんは、大画面薄型テレビが寝室にも普及している近年のライフスタイルに着目。リクライニング機能についても、「最も快適な角度は今までとは違うはず」との仮説を立てる。
佐藤さんは薄型テレビの前にベッドを設置。数日間かけ、自らが実験台になり最適なリクライニング角度を検証した。他の開発スタッフもベッドに座らせて、実際にテレビの見やすい角度を調べた。その結果、エゼックスシリーズで最大65度だったリクライニングの角度を、「78度まで上げる」という選択を決断した。