フランスベッド「グランマックス」 高機能・最高級…納得の一台 (6/8ページ)

2012.5.14 05:00

フランスベッドの新シリーズ「グランマックス」は、高機能とインテリア性を兼ね備え、幅広い世代からのニーズに対応する

フランスベッドの新シリーズ「グランマックス」は、高機能とインテリア性を兼ね備え、幅広い世代からのニーズに対応する【拡大】

 本社移転などもあり、昨年10月からは、全員が新宿区の本社勤務となったが、工場や試作品を置くスペースが昭島にあるため、佐藤さんは今も週1回ペースで、昭島と本社を往復している。足を動かしながらの商品開発はしばらく続きそうだ。

 ただ、これほど意思疎通を密に図った開発チームだが、優れたアイデアを取り入れる機動性は失われていない。

 記者が取材中、グランマックスのキャスターの直径を従来品よりも大きくとったことを佐藤さんが明かしたときのこと。メモを取る記者の斜め向かいで、開発全体の責任者だったはずの永井さんが、「初めて聞いた…」とぽつり。佐藤さんは「ああ、言ってなかったかなあ」。

 情報の共有と自由闊達(かったつ)さの巧みなバランスを合わせ持ったフランスベッドの開発チームだからこそ、高機能と手頃な価格の両立という難しい課題を克服できたといえそうだ。

 将来的に介護にも 昇降機能付きなど活路

 ≪MARKET≫

 国内ベッド市場は、中国などアジア地域からの輸入増加に加え、長引く不況による収入減が都市部の住宅の狭小化を招いていることもあり、全体的に縮小傾向にある。