(9)「最悪の事態を脱したこと評価」株主から東電評価も に戻る
《質疑が続く》
男性株主「福島に住めなくなって石川県に避難しています。昨年、脱原発を株主提案させていただいた者です。本当に福島の人に寄り添うとしたら、住所を役員の方々は福島に移したらどうか。本社機能を福島に移して、皆さんが線量が高いところで生活を共にしてはどうか」
《男性株主の声に力が入り、会場からは大きな拍手が起こる》
西沢社長「福島県の皆さまにはご迷惑をお掛けしております。当社は今、福島原発の安定化、賠償、安定供給の3つを最重要課題として取り組まなければいけない。福島を軽視しているわけではございません。ぜひ復興に参加して一生懸命やっていきたいと思っています」
《会場からは批判の声が上がる》
男性株主「先ほど政治献金はしていないと言っていたが、真っ赤な嘘だ。東電は自民党に個人献金に見せかけて政治献金している。今回の事故は自民党・東電原発事故だ。津波によって冷却装置が壊れた場合に備えて至急改善しろという要望書が2007年に出ていたはずだ」
《会場からは大きな拍手と歓声が上がる》
鼓副社長「当社としては政治献金をしていない」
《株主席から「嘘をつくな」などと大きな怒号が上がる》
男性株主「事故の責任について、東電の過失によるものと、国がどういう指導を行っていたのかをはっきりさせて、本当にこの会社が負担すべき補償額を確定すべきだ」