JR東海の旅客運輸収入【拡大】
東海地震の災害リスクも抱える中、「第2の大動脈」としてバイパスルートを担い、旅客機並みの速さで新たな付加価値も提案できるリニア計画は、東海道新幹線頼みからの脱皮を目指すJR東海の成長戦略の要だ。
その実現時期が、業績次第で遅れかねない点は経営の不安材料で、景気変動への対応力が大きな課題になっている。
需要の順調な回復を受けて、2013年3月期の旅客運輸収入は1兆1538億円と、リーマン前の水準にほぼ戻る見通し。
しかし先の長い計画だけに、「建設費だけでなく、運営面も含めたコスト(経費)を1円でも安くしていくことが大事だ」(遠藤センター長)と、現場は事業負担の軽減に知恵を絞る。
一方、中央新幹線の整備計画が異例の民間主導方式となった要因でもある国の公共事業予算の縮減の流れは、今回の衆院選を機に変わる可能性がある。
新政権の出方注視
災害に強い国づくりが大きな政策課題に浮上する中、自民党は防災と景気てこ入れの両面で公共事業の推進に前向き。