燃焼効率追求で低NOx実現
マツダが開発したディーゼルエンジン「スカイアクティブ-D」。排ガスに含まれるすすや窒素酸化物(NOx)をいかに除去するかという従来の発想を転換し、エンジン内で軽油の燃焼効率そのものを高めることによって、「クリーン、パワフル、エコノミー」の三拍子を実現した。
これを搭載した「CX-5」や「アテンザ」は販売好調で、マツダはさらに搭載車を増やす方針。環境対応車としてはハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の普及も進むが、他社のガソリン車からの乗り換えも含め潜在的なディーゼルユーザーの掘り起こしを図っていく。
最低レベルの圧縮比実現
「当社が日本のディーゼル市場を広げつつある」。山内孝会長兼社長がそう胸を張るように、今年投入したCX-5とアテンザは受注の半分以上をディーゼル車が占めている。昨年国内で売れたディーゼル乗用車は約9100台だったが、今年はマツダの2車種だけで3万台を超える勢いだ。