研修センターに設けられた家屋で、訪問営業の研修を受ける社員=愛知県刈谷市(内山智彦撮影)【拡大】
門と玄関、上がりかまちをあがると6畳の和室がある。和室にはちゃぶ台や座布団もあり、まるで映画撮影用のセットである。
同社は地主に遊休地などでの賃貸住宅経営を提案し、管理運営を一括して請け負うのが主要事業の1つ。このため、営業マンは物件の開拓に全力をあげる。担当地域をまわり、飛び込み営業をすることも多い。
セットでの研修を始めたのは10年前。「個人宅の訪問には、それぞれ独特の雰囲気がある。家に入ったとき、どう座るのか。座布団は使っていいのか、など一概には伝えにくいことも多い。リアルな雰囲気で練習しようということになった」と教育主幹責任者の吉田博之さんは話す。
顧客の言葉にさりげないヒントが…
研修の主目的は「会話」だ。初対面の顧客に対し、どう会話を展開していくかをロールプレーイング形式で進める。他の研修参加者が見守るなか、1人ずつ挑戦する。地主役はベテランの営業経験者が務める。