パナソニックは、プラズマテレビをブラウン管テレビに代わる次世代テレビの本命と位置付け、平成9年に発売。その特徴は「高精細」と「大型化」といわれたが、液晶テレビも技術革新が進み、同様の性能を持ち始めると、競争力は一気に低下した。薄型テレビ市場での存在感は薄れ、もはや“風前の灯”である。
これまでにパナソニックは、プラズマパネルを生産するため、総額5千億円以上を投資。この過剰投資が財務基盤をむしばみ、24年3月期、25年3月期(見込み)の最終損益は2年連続で7千億円を超える巨額の赤字を計上した。
出血止まらず。看板から重荷へ
ここ数年、パナソニックのテレビ事業は赤字を垂れ流しており、今回の撤退はまともな経営者ならば「当然」というべき決断だ。
早ければ、26年度にもプラズマテレビの生産を停止するとみられるが、パナソニック関係者は「プラズマへの過剰投資が失敗だと分かっているにもかかわらず続けてきたのは、パナソニックのつまらない意地そのものだ」と言い放つ。