1960~80年代、日本の家電各社は絶頂をきわめ、その原動力となったのがテレビだ。ピーク時には各社の全売上高に占める比率が約4分の1にまで達したことがある。世界の薄型テレビ市場(売り上げベース)をみると、2005年はパナソニックが約13%と首位で、シャープが3位(シェア11%)だった。
しかし、2011年はサムスン(23%)、LG(13%)と韓国勢が1、2位を独占。ちなみに日本企業はソニー10%、パナソニックとシャープが各6%と低迷した。かつて日本が米GEなど米国を抜いたように、韓国勢が「家電の盟主」という地位を日本から奪い取った。
世界のテレビの3分の1は韓国製
市場調査会社ディスプレイサーチによると、12年の世界テレビ市場で、サムスンはシェア21%と7年連続で首位をキープ。2位のLGとあわせ、韓国企業のシェア合計は36%と世界のテレビの3分の1以上は「韓国製」という圧倒的な存在感をみせつけている。