軽自動車の販売シェア【拡大】
三菱自動車と共同で開発し、満を持して投入した新型軽とあって「日産車で今一番売れていて在庫がほとんどなく、納車まで1カ月以上かかることもある」(販売店の店員)と絶好調だ。「ek」シリーズとして販売する三菱も旧モデルとの比較で3倍前後の売れ行きが続く。
税金の負担が軽く、維持費も安い軽はメーカーが燃費や機能の向上に注力したこともあり、販売は活況を呈している。かつての「セカンドカー」から「ファーストカー」へと位置づけも変わってきた。熾烈な競争を背景にしたユーザーの増加に、消費税増税に伴う駆け込み需要が加われば「期初に180万~185万台とみていた今年の軽市場は210万台に拡大する可能性がある」とダイハツ工業の入江誠・上級執行役員は指摘する。
今年後半が天王山
需要を取り込むためメーカー各社は新車の投入時期を前倒しにする傾向にあり、全面改良を機に新装備や燃費向上を訴求する従来の戦略では商機を逃す恐れも出てきた。