【開発物語】森永乳業 アイス「MOW」 濃厚なミルクと「なめらかな食感」 (3/7ページ)

2014.1.20 05:00

2003年3月に発売された初代MOWミルクバニラ

2003年3月に発売された初代MOWミルクバニラ【拡大】

  • 森永乳業の分析センターで行われている細菌の検査。食品の安全には万全を期している
  • 森永乳業ブランドのアイスクリームを製造する冨士乳業の工場
  • 2013年6月にリニューアルされたMOW濃厚ミルクバニラ
  • MOWの開発を担う(左から)宇田川史郎さん、井上恵介さん、斎藤達哉さん、鈴木幸世さん

 製法では、液状の乳原料などを攪拌(かくはん)し、ミクロン単位の氷結晶やクリームの脂肪球、気泡などが均一に分散した半固体状態にする「フリージング」と呼ばれる工程に着目。フリージングでできた小さな氷が大きくならないように急速に冷やす技術「MOWフリージングシステム」を考案した。

 これは、通常の工程に比べてより小さい氷結晶ができるだけでなく、乳化剤を使わずに脂肪球を凝集させることができる。余分な食品添加物を使わず、ミルクの素材を最大限生かしつつ、なめらかな食感を実現させたのだ。

 05年には乳化剤や安定剤を使用しないモウに改良。09年には、使用品目を乳製品、水あめ、砂糖、卵黄、香料の5つに絞った。食品総合研究所第3開発部の副主任研究員、井上恵介さん(39)は「製法を工夫することで、乳化剤や安定剤を使わないで弊社のミルクの素材の良さを味わってもらえる」と長年の研究成果に自信を見せた。

 包装資材にも配慮した。08年からは包装のスリーブ(巻紙)に古紙100%を使用。10年からは、国際機関「森林管理協議会」(FSC)が、森林の管理や伐採について、環境や地域社会に配慮して行われているか評価して認証し、その森林から生産された紙を使っている。

                   ◇

 12年からは「モウを食べて“日本の森を守ろう”キャンペーン」を実施。売り上げの一部を森林保護のための植林、間伐、清掃などを行う事業者の活動支援に役立てている。モウの素材へのこだわりは、アイスだけにとどまらず、包装にも広げている。

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