「まずプロの農家向けに広めたい」と製品を紹介する味の素バイオ・ファイン事業本部の海老沢真専任部長(右)と小串匡彦専任部長【拡大】
植物のストレス軽減も
実験結果を受けて同社は、11年6月に核酸肥料「アミハート」を、12年12月にアミノ酸肥料「アジフォル アミノガード」を発売した。発芽促進、樹勢回復といった機能や用法をきめ細かく説明する販売手法で「まずはプロ農家に広げていく」(小串氏)という。
「アジフォル」はブラジルやタイ、米国など海外7カ国でも販売しているが、「農作物がたくましくなって化学肥料や農薬の使用量が減った」と環境保護の観点からも好評を得ているという。今後は農家への指導ノウハウを高め、販売国を広げていく方針。今春には成分を調整して植物のストレス軽減に機能特化した新商品も発売する。
「地球上の気候変動が激しくなっているいま、機能性肥料が果たすべき役割は大きい」と海老沢氏。日本発の発酵技術を、世界の農業に役立てたいと意気込む。(山沢義徳)