ミルクの風味を生かした濃厚でなめらかな味わいとすっきりした後味が特徴の森永乳業のアイス「MOW(モウ)」。昨年3月に発売10周年を迎えたが、素材にこだわった商品は飽きられることなく、今も多くの消費者に支持されている。乳業メーカーとして「濃厚なミルクをそのままに消費者に伝えたい」という開発陣のさまざまな創意工夫が込められているからだ。
モウが生まれた前年の平成14年。国内アイスクリーム市場は、過去最大を記録した6年より約1000億円減少するなど、低迷期にあった。森永乳業でも、市場で大きな比重を占める紙カップアイスでヒット商品がなく、需要を喚起できる、他社に負けない独自商品の模索が始まった。
当時、一般のスーパーなどで売られているバニラアイスは、卵が豊富に入ったカスタード系が多かった。メーカー側からみれば、バニラアイスに卵を入れれば香料としてのバニラの味が際立ち、高級感が出せるからだ。