これまでの評価制度では社員が掲げた目標に対する達成度で採点する方式。評価を上げるため、あえて目標のハードルを下げる傾向が強く、上司に与えられた仕事を無難にこなすことが大切という風潮につながったという。
高橋社長は「技術者は10回のうち9回失敗してもいい。アイススケートと同じで、たとえ転倒しても難易度の高い技に挑戦することが大切。成功すれば勝てることがある」と説明。社員のチャレンジ精神を会社としてバックアップする仕組みづくりなどについて現在、労使で協議している。
また、経営陣らの大部屋制も導入した。これも高橋社長が「魚は頭から腐る。会社も経営トップから変わっていく必要がある」と断行した。経営陣が情報を共有化し、社内の風通しをよくするのが狙いだ。
本館2階の大部屋に取締役7人に加え、秘書や経営企画のスタッフら計約40人が執務している。