≪田中辰巳氏≫
危機管理として対処を
--企業が社員のSNS利用を禁止することについて、どう考える
「全面禁止は有効ではない。川や海が危険だといって子供を近づけないようにすれば、本当の怖さを知らないまま大人になり、重大な事故につながったりする。SNSも同じ。便利で効果も大きいが、使い方によっては企業に損害を与える。自由放任は論外。良い付き合いをするために、社員に一定のルールを示すことが必要だろう」
--具体的には
「SNSで絶対に発信してはいけないことがある。まず『差別』。次に『業務妨害』。例えばホテルで野球選手と女優が一緒だったとつぶやけば、ホテルの信頼を失墜させて、業務の妨害になる。そして、自社の経営や取引先に対する『批判』。さらに『(プライバシーの)侵害』『名誉毀損(きそん)』『機密事項』。これらの言葉の頭文字を取って私は『さ・ぎ・ひ・し・め・き』と記憶してもらい、該当発言がないか発信前の自己チェックを顧客に推奨している。発信が許される例外があるとすれば、公益性が勝るときだけだ」