「1個の試作に2~3週間かかっていたのが1日でできるようになり、より多くのデザインを試せた」。デザインを担った商品企画グループの北垣内(きたがいと)康文デザイナーリーダー(34)は振り返る。
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こうして出来上がった第3弾は、テンプル(こめかみ)部分のフレームをより細くし、スタイリッシュな印象を添えた。一方、レンズ周辺部分のフレームにつける「フード」と呼ぶ覆いについては、花粉が浸入しやすい上部を深くし、より顔に密着するようにした。フードは透明なので、深くしても普通の眼鏡とあまり違ってみえない。
3Dプリンター導入の効果で、ラインアップも第2弾の4型16種類から6型32種類に増えた。販売面では第2弾のさらに2倍以上の販売を見込むほか、黄砂や粉塵(ふんじん)の被害が深刻な中国でも24日から本格販売する予定だ。
「第1弾から関わってきたが、今回でようやくやり尽くせた」(北垣内さん)
もっとも、商品力強化に必死なのは同社だけではない。花粉対策用でも、他社はマスクをしても曇らないレンズなどで応戦。簡単に独走が許されるような甘い世界ではない。
「圧倒的に良い商品を用意していかないと。カット率は100%にしたいし、ゆくゆくはPM2.5(微小粒子状物質)も高い確率で防げれば」。鈴木さんは早くも次を見据える。
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