花粉対策商品の市場規模は1500億円にのぼるともいわれ、患者数も増加傾向にあるとみられる。花粉Cutは、それらに次ぐ収益源に育つ可能性を秘める。これまでの眼鏡は視力矯正を目的に買われることが多かったが、PC用や花粉Cutはそれとは別の機能をうたい、普段かけない人やコンタクトレンズ利用者にも向けられたものだ。視力矯正目的での販売拡大が見込めない中、新たな需要の開拓につながる「機能性」を追求する動きは今後も続きそうだ。
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≪FROM WRITER≫
「人間万事塞翁が馬」
ジェイアイエヌの田中仁社長が好きな言葉だ。「人生における幸不幸は予測しがたい」との意味だが、田中社長は「うまくいっているときにこそ落とし穴がある」と、やや独自の解釈をしている。
ジェイアイエヌはかつて格安一辺倒の路線が行き詰まり、2期連続の最終赤字という事態を招いた。田中社長は、かつて服飾雑貨業を営んでいたころにも浮き沈みを味わっている。そんな苦い経験が、独自の危機意識につながっている。
すごいと感じるのは、好調期こそ危機感を抱くべきだといいつつ、守りには入らず、「だからこそ挑戦すべきだ」とも訴えている点だ。十分に売れていながら現状に甘んじず、カット率やデザイン性の向上をさらに追い求めた花粉Cutは、田中イズムを体現した商品といえるだろう。(井田通人)
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