大手ゼネコン5社の海外受注高【拡大】
「ドバイ」の教訓
ゼネコン各社は、09年秋にアラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国で金融不安が表面化した「ドバイショック」の直撃により、海外工事の採算が悪化。この経験から、新興国の政情悪化などに伴う海外リスクをどう回避するかが課題となっていた。
清水は13年1月、海外プロジェクトの契約リスク管理に特化した組織をシンガポールの国際支店に設置。国際支店には、非日系顧客の発注案件を専門に扱う設計組織もあり、同社の高野博専務執行役員は「入札機会を増やすという意味で武器になっている」と手応えを話す。
大成建設は、ボスポラス海峡の地下鉄工事や、カタールの空港工事でJVを組んだトルコの建設会社との連携を深化させる。トルコの建設会社は地理的に近い中東や北アフリカで堅固なネットワークがあり、単独で進出するよりリスクが少ない。「海外に出るときは地場会社と組んでやるのは基本だ」(同社の尾形悟副社長)と説明する。