ピザの「ナポリス」海外進出 年内、まず東南アジアに出店

2014.3.2 21:34

 ピザのファストフード店「ナポリス」を運営する遠藤商事(東京都渋谷区)は、海外での店舗展開に乗り出す。今年中にシンガポールやタイなど東南アジアを中心に出店する。ピザの本場であるイタリアにも“逆進出”する計画だ。日本の外食チェーンは、少子高齢化による国内市場の縮小を念頭に、経済成長が著しいアジアを中心に海外進出を加速させている。遠藤商事も海外展開を、経営基盤とブランド力の強化につなげる狙いだ。

 海外では現地企業と連携して、FC(フランチャイズチェーン)形態で事業を展開する。進出先はまずインドネシアのバリ島や香港、マレーシア、フィリピンなどを想定している。またイタリアへの進出を、ブランド戦略を推進する上での最重要課題としている。

 同社の商品は、イタリア産のトマトソースやチーズを使用し、野菜の大半は国産だ。海外でもイタリア産の加工品を活用するほか、現地の事情に合わせて食材を調達する。

 熟練した職人技が必要とされる本格的な窯焼きピザは、ファストフード化が難しいという。しかし、遠藤商事は生地を作って延ばす作業を自動的に行う世界最速の機械を開発するなど、調理作業の合理化に成功。1枚350円からという低価格のピザを注文からわずか90秒で提供している。

 現在、同社はイタリア料理店など他の業態も含めて国内に35店舗を展開しているが、年内には国内で50店舗を新規出店する計画。さらに海外進出を積極化することで、「本格的な窯焼きピザの分野で、(世界的なハンバーガーチェーンの)マクドナルドのような存在になることを目指す」(遠藤優介社長)としている。

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