議論の進め方に関しても、岡田氏は「すべての調査団メンバーが同一の考え方というのはありうるのか。結論を決めないとエンドレスだ」と、議論の当事者以外が感じていたことを率直に投げた。
功を奏したのかどうか、9月の評価会合でようやく「活断層ではない」との総括が出される。元から渡辺氏は「反原発の意向がある」(関係者)とされ、岡田氏は当初から断層調査に批判的だった。2人の対立が最後に爆発したことが、議論を終結に導いたといえそうだ。
この間、関電が7月に申請していた大飯原発での安全審査申請は、審査がストップ。昼夜の突貫工事で敷地内に掘った巨大試掘溝の工事費は、関電もち。数十億円ともいわれる。“穴”は、再び埋め戻す工事も必要だ。
多くの労力と金を費やした断層調査。規制委も関電も、そこから得たものは少ない。(内山智彦)