シャープ・町田氏の去就に注目 「不幸な期間」財界から身を引くカリスマ (3/5ページ)

2014.3.19 07:00

大商副会頭に就任し、会見するシャープの町田勝彦氏=平成19年8月3日、大阪市中央区

大商副会頭に就任し、会見するシャープの町田勝彦氏=平成19年8月3日、大阪市中央区【拡大】

 この時期に堺工場が本格稼働し、すぐに在庫の山を築いた。皮肉なことに「世界の亀山」に続いて「世界の堺」を目指した4千億円超の巨額投資が経営危機の原因になったとして、町田氏と後任社長の片山幹雄氏(現・技術顧問)の経営責任を問う声が大きくなっていった。

 シャープでの肩書きは続投

 町田氏は副会頭の退任を表明した会見終了後、シャープ特別顧問について「あれはそのまま。肩書きといっても実質的に何もしていないから」と話した。

 町田氏は昨年6月、経営責任を明確にするため、シャープの相談役から特別顧問に退いた。2期連続の巨額赤字を招いたとされる液晶工場への巨額投資を進めたこともさることながら、鴻海(ホンハイ)精密工業との提携・出資交渉では当時の社長、奥田隆司氏(現会長)抜きで郭台銘会長と会談するなど影響力を誇示し、多頭経営による混乱の象徴としても取引先や金融機関などから批判を招いていた。

「シャープで何らかの肩書きは必要となるため、特別顧問として処遇することにした」

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