【底流】サッカーW杯の裏側 薄れる存在感…国内素材メーカー苦戦のワケ (3/5ページ)

2014.3.31 06:45

 揺らぐお家芸

 1998年の初出場時、W杯の日本代表ユニホームはアシックス製で、素材も複数の国内繊維メーカーのものが採用された。その後、ウエアはアディダス製に変更となり、2002年の日韓大会では東洋紡の素材が使われた。同様に、東レは複数の国の代表ユニホームに素材を提供するなど、高機能繊維は日本の独壇場だった。

 だが、日韓W杯後、売上高で2兆円に迫る米ナイキやアディダスはグローバル展開を加速し、潮目が変わった。

 「グローバルのメガブランドは、価格と機能、品質のバランスを総合的に勘案し、調達先を中国や台湾に広げている」

 帝人コードレの久保勝人社長はこう述べた上で「最近までの円高もあり、価格競争力を失った日本の製造業から離れていった」と指摘する。

 実際、今回のW杯で最多の10チームにユニホームを供給するナイキは、日本以外のアジアの繊維メーカーから素材を調達したと明かした。

日本が持つ素材技術の優位性は脅かされ…

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