木質バイオマス発電を手掛けるのは岩手県宮古市の企業、ウッティかわい。間伐材や製材の端材を燃料とし、東日本大震災で被災した同県内の製材工場から燃料チップを買っている。バイオガス発電はバイオエナジー(東京都中央区)が担当。丸の内周辺のビルなどから出る生ゴミや食べ残しといった食品廃棄物を分解、回収したバイオガスをガスエンジンで発電している。太陽光発電は三菱地所が発電している。同社が開発するちばリサーチパーク(千葉県佐倉市、千葉市若葉区)の所有地にメガソーラー発電所を建設、昨年7月から発電を始めた。
ウッティかわい、バイオエナジー、ちばリサーチパークはそれぞれ発電した電力を再生エネ供給専用のPPSである岩手ウッドパワー(岩手県宮古市)に提供。三菱地所は、東電と岩手ウッドパワーから電力を調達するエナリスとの間で新丸ビルでの電力代理購入サービス契約を締結している。1つのユーザーに対して2つの電力会社が電力を供給する部分供給と呼ばれる仕組みを活用して、契約電力の約半分に相当する電力を再生エネとする流れをつくった。