さらに液晶事業では、中国の北京小米科技(シャオミ)など新興スマートフォン(高機能携帯電話)メーカーを、利益率の高い中小型液晶パネルの納入先として開拓したことで、米アップル、韓国サムスン電子のスマホ2強に依存しない態勢を構築しつつあることも示した。
シャープの記者会見といえば、経営危機前にはカリスマ経営者らが巨額投資や世界的な市場拡大戦略などを派手にぶち上げてきた。そのカリスマたちも巨額赤字を招いた経営責任を棚上げし、それぞれ社長・会長を退任した後も経営に関与し続けたという意味で“ゾンビ経営者”と社内で批判の対象となり、最近は経営の表舞台から静かに退いている。
高橋社長もこれまで、会見ではにこやかな表情で語りかけ、ときには経営理念などを記したカードを記者らに掲げるなどサービス精神を発揮してきた。にもかかわらず、今回は笑顔とパフォーマンスなどを封印。業績と経営戦略を淡々と説明することに徹した。