◆クラス最高出力も15%低燃費
「フェラーリ・カリフォルニア T」に搭載されている3855ccのV8エンジンは、最高出力412キロワット(毎分7500回転時)、1リットル当たりの出力は145cv、7速ギアで755ニュートンメートルという最大トルクと合わせて、クラス最高値をマークしている。
また、減速後に再加速した際、コンプレッサーが機能するまでにターボエンジンの多くが発生させる遅延時間「ターボラグ」を取り除くことに成功し、期待される出力を十分に発揮できる機能を整えた。選択しているギアに合わせてトルクの発生を調整する独自の機能強化により、速度を高めるほどにパワフルな走りを実現する一方で、燃費低減も実現している。
カリフォルニアの従来モデルとの比較では、出力にして70馬力増、7速ギアでの最高トルクは49%増と大幅に向上しながら、燃料消費量は15%低減した。また排出ガスは、複合サイクルで1キロメートル当たり250グラムに抑えた。これはCO2排出量を出力比で20%低減したことになる。
こうした主要コンポーネントの精密な設計と生産技術は、回転の上昇とともに立ち上る、フェラーリ伝統の力強いエンジン・サウンドをも実現させた。パワフルな加速をもたらす性能とあわせて、排出ガスと燃費の劇的な低減、コンパクトでありながら高い出力という、ターボ技術がもたらすベネフィットを見事に成功させた。これは、自動車業界の新たな指標となる注目すべき成果である。