【原発ゼロの夏】電力の安定供給を考える(下-2) (1/4ページ)

2014.8.6 05:00

原子力と再生エネルギーは共存していくべきもの=東京電力浮島太陽光発電所

原子力と再生エネルギーは共存していくべきもの=東京電力浮島太陽光発電所【拡大】

 ≪論理的な議論と冷静な判断が重要≫

 ■リスクを抱える急激な再エネシフト、電気料金の大幅な上昇に

 井伊 再生可能エネルギーが脚光を浴びていますが、お考えを聞かせてください。

 市川 今後、どのような技術革新が起きるかは未知数ですから、原子力はもちろん、再生可能エネルギーにも継続して取り組むべきだと思います。再エネに関しては、ドイツの事例がよく取り上げられます。ドイツでは2020年までに原子力をゼロにすると決めましたが、それまでは原子力を稼働させます。ドイツは原子力が動いていないと思っている人がたくさんいると思いますが、今も9基稼働していて、昨年は発電電力量の15.4%を原子力が発電しています。ドイツですら、経過措置を相当期間とりながら、再エネに取り組んでいることを認識しておかねばなりません。

 ドイツにおける昨年の再エネ比率は23.4%で、その中で一番多いのが風力で7.9%です。ドイツ北部は、バルト海から強い風が吹き、風力発電所が多く稼働していますが、実はこれが問題になっています。強風になると出力が上がってたくさん発電するのですが、ドイツ北部には工業地帯がなく電力が消費されないため、送電線がつながっている近隣のチェコやポーランドに電力が流れていきます。そうするとチェコやポーランドは供給過剰で需給バランスを崩さないよう、火力発電所の出力を落として調整しなければなりません。そのため、こんな状態が続くのなら送電系統を切るとドイツに苦情を出しているほどです。自然任せでコントロールできない再エネに依存すると、そうした事態が起こりうるのです。

ドイツの家庭はよく耐えている

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