■感情論に左右されず冷静な報道を
市川 世の中に氾濫している原子力問題にかかわる情報は、かなり間違いがある。石川さんが言うように振り子がどちらかに振り切った議論が、あたかもニュートラルな意見のように受け止められている。悪意をもった報道、ある哲学に基づくような報道が多くあります。エネルギーは経済問題に直結しますが、それだけでなく国民の暮らしにかかわる問題なので冷静に数字をあげて議論しないとなりません。震災があり原子力を停止させ続けることが、わが国の新たな大災害につながっていく可能性があるわけですから、感情論でないところで議論をしあうべきです。
小泉元首相が「発明家や科学者の英知を結集すれば、いずれびっくりするような技術が出てくるかもしれない」と発言したことには驚きました。今ない技術が10年後に実用化され、エネルギー分野で大きな比率をもつことは、常識ではあり得ないことです。国の政策が将来あるのかどうかわからないことを基にするのは間違いです。何とかなるのではないかという考え方は、あまりに無責任であり、現実的なリスクを無視したものです。
井伊 マスコミとしても冷静な報道を心がけたいと思います。本日はお忙しいところ、ありがとうございました。