光造形方式による3Dプリンターは、高精度な造形が可能だ(アビー提供)【拡大】
使用する液体樹脂も、従来機種では一度にタンクに数十リットルも注ぎ、光で固めた部分を抜き出す方式が主流で無駄が多かった。アビーの新機種は、造形物を形作る分だけが必要となるため、小さなモノなら300ミリリットル程度を注ぐだけで造形できる。
機器の保守も大手メーカーと組むなどして全国で迅速に対応できる態勢を整えた。保守契約をした場合の料金も他メーカーに比べて大幅に安価とし、高価なのが通常だった「3Dプリンター業界に風穴を開ける」(アビーの坂口信貴社長)製品として、自動車などものづくりメーカーや医療機関、学校などへの普及を目指す。1日から予約を受け付け、月内に出荷を開始する。2015年は年間500~600台を販売する計画だ。