“若者のガム離れ”製菓各社が危機感 想定外の調査結果「スマホが需要奪う」 (2/4ページ)

2014.9.5 06:42

チューインガムの販売額

チューインガムの販売額【拡大】

 新商品は、花が咲く前に最初に刈り取った「初摘みミント」を使って品質を高め、ミントの香りを引き立たせたのが特徴で、主なターゲットは30~50代の男女。味のバランスも考慮してシュガーレスとし、板ガムだけでなく粒ガムもラインアップに加えた。「菓子の原点といえる『おいしさ』に立ち返った」(広報室)という自信作だけに、旧商品と比べた売れ行きは2桁の伸びを維持し、好調だ。

 13年販売額7.9%減

 シュガーレスの「トライデント」や「クロレッツ」、特定保健用食品の「リカルデント」などのガムを展開し、日本で推定30%弱のシェアを握る米食品大手傘下のモンデリーズ・ジャパンは6月末、18~34歳の男女がターゲットの「ストライド」(オープン価格)を刷新した。

 川鍋洋治取締役は「ガムを口から出す行為で集中力が妨げられないように、ユーザーは味の長続きを求めていると分かったので『集中力持続』に向け、かみ始めのインパクトと清涼感の持続を強化した」と話す。

かんだ後にごみとなるガムが若年層を中心に敬遠されている

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