目指せ!「水素アイランド」 九州の産学官で取り組み加速 (3/5ページ)

2014.9.7 07:12

福岡・天神に展示されたFCVの前で握手する小川洋・福岡県知事(右)と九州経済連合会の麻生泰会長(福岡県提供)

福岡・天神に展示されたFCVの前で握手する小川洋・福岡県知事(右)と九州経済連合会の麻生泰会長(福岡県提供)【拡大】

 FCV市場へ

 水素を巡る国際競争は激化している。

 韓国の現代自動車は昨年、FCVのリース販売を始めた。韓国南部の蔚山には昨年、水素タウンも稼働した。福岡水素エネルギー戦略会議によると、北九州市の水素タウンに、以前から韓国の関係者が頻繁に視察に訪れていたという。米カリフォルニア州では、下水汚泥から水素を取り出し、発電する研究施設が運用を始めた。

 こうした状況に、国内の産官学も危機感を高める。

 日本では自動車メーカーがFCVの、エネルギー業界が供給施設「水素ステーション」の開発・実用化を急いでいた。

 ただ、両者の間には溝があった。

 「FCVができても、水素ステーションが拡大しないと走れない…」「水素ステーションを展開しても、FCVは普及しないんじゃないか」

 互いに模様眺めが続き、開発競争に二の足を踏んでいた。

 だが、国際競争の激化を背景に、業界は水素エネルギー開発にアクセルを踏んだ。

自動車メーカーが工場を擁す北部九州は、強みを発揮しようと狙う

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。