三井住友信託が有力な金融機関などと次々と提携できるのは、グループで約70兆円という民間金融機関で国内最大の資産を運用している点が大きい。国内で貯蓄から投資への流れが進む中、三井住友信託の豊富な運用ノウハウは他行などに魅力的なのは間違いない。さらに「3メガ銀ほど規模が大きくないことも、協業のしやすさにつながっているのではないか」(業界関係者)との見方もある。
もっとも3メガ銀ほど余力はないだけに、M&A(企業の合併・買収)よりも緩やかな提携を通じた金融ネットワークの拡充が今後も戦略の中核を担いそうだ。同行幹部も「独自の連携手法を編み出し、その中でやっていく」と話す。資産運用の強さを生かした信託銀ならではの成長モデルを確立できるのか。三井住友信託の次の一手に関心が集まっている。(万福博之)