「餃子の王将」が変わろうとしている。チェーン展開する王将フードサービスが今月、1日200万個を売り上げるギョーザに使用する主要食材を100%国産化した。マクドナルドが使用期限切れの中国産鶏肉を使っていた問題を踏まえ「より安心、安全で上質な料理を提供したい」というのが理由だ。一部店舗で提供していた従来より3~4割高い極王シリーズを7月から全国展開し、フランス料理などのメニュー開発まで検討。デフレ下で低価格を武器に成長した同社も最近は営業減益が続き、戦略転換を進めている。(中山玲子)
安心を優先
「安心して食べられるようになったと評価していただいている」
王将フードサービスの担当者は、こう強調する。
餃子の王将では、米国やカナダ産だった小麦粉とインドネシア産を使用していたショウガを国産に切り替えた。
ギョーザのあんに使っている豚肉やキャベツ、ニラ、ニンニクはすでに国産になっており、店頭には「餃子国産化」「麺も国産化」などと書かれたポスターを掲示し、食材へのこだわりをアピールしている。