使用期限切れ中国産鶏肉を使っていたマクドナルドの問題が発覚して以降、同社にも「王将は中国産の食材を使っているのか」と問い合せる電話が相次いだ。これまでも外国産の食材を使用する場合も品質管理は徹底してきたが、「安全、安心を求める消費者のニーズが国産に変わりつつある」(同社)と国産化に踏み切ったという。
国産化した食材で量が多いのは、メニュー全体で幅広く使われる小麦粉だ。ギョーザはもちろん、麺類にも使用。外部企業から調達している皿うどんの麺を除いて、ラーメンや焼きそばの麺などをすべて国産にした。全店舗で使用する小麦粉は年間約7千トンに上るため、国内での調達は困難とされてきたが、「食品メーカーから北海道産の数量確保の見通しが付いた」(同社)という。
減益続く「安さ」追求のビジネスモデル
餃子の王将では9月、豚肉や鶏肉、エビをはじめとする原材料価格の高騰や人件費の上昇を理由に、約6年ぶりにギョーザを値上げしている。メニュー全体の価格改定は約23年ぶりで、全体で5~10%の値上げとなった。