米系シティバンク銀行の個人向け部門の売却先を決める2次入札が7日、締め切られた。シティ銀は国内4銀行に入札参加を呼びかけたが、新生銀行とりそな銀行の買収意欲は小さくなっており、三井住友銀行と三井住友信託銀行の2行が有力とみられる。シティ銀は年内にも売却先を固める考えだ。
シティ銀の総資産は約4兆7千億円。売却対象は、1兆円規模の外貨預金を含む個人部門と、「ダイナースクラブ」ブランドのクレジットカード事業。
関係者によると、三井住友銀は富裕層顧客を抱える個人部門を重視し応札。カード事業は既にグループ会社で手がけており、関心は薄いとみられている。
これに対し、三井住友信託銀は、個人部門よりカード事業の買収に意欲的。会費や手数料など安定的に収益を確保できるとみて、応札ではカード事業を重視したとみられる。
ただ、シティ銀は両事業の一括売却を想定している。個人部門とカード事業を切り離した場合の顧客の利便性にも配慮し、売却先を慎重に検討する。
一方、新生銀は応札したものの具体的な買収価格を示さなかったもようだ。また、りそな銀は公的資金の完済を控えて高値を提示できない状況にある。
関係者によると、シティ銀は、買収価格だけでなく、ブランド戦略や従業員の今後の雇用などについても各行の考えを聴取。シティ銀は11月末にも優先交渉権を与える。