タカタ製エアバッグのリコール(回収・無償修理)が世界各地で広がっていることを受け、交換部品をどう確保するかが深刻な課題になっている。タカタが緊急増産に入ったほか、同社以外の部品メーカーも生産を強化して需要に応える構え。ただ、部品の供給はリコール台数の拡大に追いついておらず、ホンダは国内の調査リコールを高温多湿の地域から順に進めるなど対応に苦心している。
「協力したい気持ちはあるが、現実問題としては手を出せない」。日本自動車部品工業会の玉村和己会長(日本発条社長)は12日の記者会見で、エアバッグの特殊性を強調した。
リコールでは、エアバッグをガスで膨らませる装置「インフレーター」の不具合が問題になった。火薬を使うため通常の部品メーカーでは扱えず「素人がしゃしゃり出ても逆に混乱を招く」(工業会幹部)という。
このため、不足する交換部品はタカタが自らが増産するか、製造経験がある一部の同業他社に委託せざるを得ない。