カネボウ化粧品の男性向け新ブランド「リサージメン」の化粧液と洗顔料【拡大】
また、2005年からリサージの容器やロゴのデザインなどを手掛けてきたアートディレクターの佐藤可士和氏を男性用でも起用。スキンメインテナイザーの容器は、女性用でも採用した独特の引き金型に加え、上部は握りやすい円形、底部は安定する三角形にするなど機能とデザイン性を両立させた。
開発段階では夏坂社長や佐藤氏も会議に参加し、一度は決まりかけた香りを「普通の香りでは市場で戦えない」と覆すなど試行錯誤を続けたという。
経済産業省生産動態統計によると、13年の男性スキンケア商品の国内出荷額は220億円と、09年から3割以上増加した。ただ、男性用化粧品市場は「9割が1000円未満の低価格帯」(同社)。荻野部長は「男性用のカウンセリング市場を徐々に拡大していきたい。スキンケアを中心に展開し、2000円以上の男性用高級品市場で首位ブランドにする」と語った。