27日の株主総会に向け委任状争奪戦(プロキシーファイト)が本格化している大塚家具の大塚久美子社長が13日、東京都内で会見し、大株主の米ファンドからの支持などを理由に、自らを取締役に選ぶ会社提案の可決に自信を示した。一方、これに先立つ12日、父親で創業者の大塚勝久会長もフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、自らを選任する株主提案への支持集めに追い込みをかけていることを明らかにした。さらに仮に敗れても再度、次の総会に株主提案を行う考えを示した。(平尾孝、山口暢彦)
久美子社長は冒頭、「私は多くのステークホルダー(利害関係者)に責任を負っている。これからの時代に、創業者が作った価値をどう残していくのか考えている」と述べた。主な一問一答は次の通り。
--株主総会が近づいている
「新たに、世界的に著名な議決権行使助言会社グラス・ルイスが会社提案を支持した。私の前回の社長在任時の業績を分析し同業他社などより上回る内容と確認をいただいた。(年間80円に増額する)配当計画もバランスを得たものと評価された」
--大株主の米投資ファンドも支持を公式に表明している
「心強い。ファンドは大量の大塚家具の株式を売却したが、株価高騰の機会に顧客利益を損なうことがないようにという、利益獲得のための行動だと理解している。配当政策についての要望は直近ではなかったと記憶している」