躍進を支えているのはBMWとメルセデス・ベンツを抑えて首位に立つお膝元の欧州市場に加え、販売台数の約3割を占める中国市場だ。14年は17.7%増の58万台で、高級車ブランドとして初めて50万台を超えた。
シュタートラー氏によると、早い段階から現地生産に乗り出し、中国人の好みに合うよう、ボディーを長くして後部座席にゆとりを持たせた「A6」や「A4」などの現地仕様車を開発したことが、中国での成功につながった。
「Q5」などのスポーツ用多目的車(SUV)「Q」シリーズも中国を含め世界市場で好調だ。ブランドを特徴付けているのが、「シングルフレーム」と呼ばれる大型グリルに象徴されるデザインと、独自の四輪駆動システム「クワトロ」などの先進技術だ。
アウディはVWグループの経営に大きく貢献している。営業利益率は14年こそ大型投資を行ったことなどにより前年より低い9.6%にとどまったものの、10年以降の5年間は9~12%という高水準を維持している。