今年も第2世代のMLBを採用した「Q7」を皮切りに、スポーツカー「R8」、主力の「A4」などで新車攻勢をかける方針だ。16年にはニューモデル「Q1」、その後「Q8」も投入。52あるモデル数を5年以内に60に増やす。
生産面でも、中国に次ぐ成長市場と目されるブラジルに工場を建設。新設するメキシコからは、米国市場にSUVを供給する計画だ。
VWの次期CEO候補の一人とも目されるシュタートラー氏は「グローバル企業としてさまざまな地域のニーズに応えていく」と手綱を緩める気配はない。
一方、VWを迎え撃つトヨタ。高級車ブランドである「レクサス」の14年の世界販売は58万台で、アウディに大きく差をつけられている。
米国と日本ではかろうじてアウディを上回るが、中国をはじめとする新興国では存在感を発揮できていないのが実情だ。
15年にVWが世界販売でトヨタを抜く可能性が高まる中、それぞれの高級車ブランドの成長も、2強の勝負の行方を左右しそうだ。(田村龍彦)